この前、久し振りに娘から呼び出された。平生を装いながらも、私の心はニコニコだ。今回は2回目になる。

1回目の初・呼び出しは娘が就職した歳の冬だった。港区のホテルにドレスアップして来てほしいと、言ってきた事があった。

何を生意気に親を呼び出していると思っが、食事に招待したいという事だった。

娘がもらった初めてのボーナスで初めて入る高級鉄板焼き、店の奥の個室に通された。専属シェフが親子3人のためだけに、目の前で調理してくれる。

お父さんがびっくりするような高級店に連れて行きたかったのだと、娘は言った。

シャンパンとワインで、極上ステーキを頂く。最後は別室でデザート、従業員達によるおもてなしのイベント

「今まで育ててくれてありがとう!」

うわぁ、びっくり

こんな高級店に招待してくれるなんて、娘は立派に成長したんだなあって、感無量、涙がちょちょ切れた。

ん?ちょっと結婚式前夜みたい?

後で妻に聞いた事だが、

総額15万くらいの食事だったそうだ。

両親に感謝を伝えるという事で元値は20万を超えるところを店側がディスカウントしてくれた。

それでも15万は娘のクレジットカード限度額を超えてしまった。結局は妻が払ったのだそうだ。

娘の顔を立ててお父さんには内緒で


限度額はどうやって決まる?

クレジットカードの限度額を決めるにあたって、割賦販売法によりクレジットカード会社には下記の2つのことが義務付けられています。

1.個人情報の調査

年収、クレジットカードの支払い状況、生活維持費、貯金や居住用以外の資産、延滞情報や借入状況などが調査対象です。カードの支払い状況に関しては、特定信用情報機関を通して、これまで利用している全てのクレジットカードの残高、支払い履歴の記録も調べることになっています。

2.支払可能見込額の計算

年収から返済以外の生活のために必要な「生活維持費」と、クレジットカード会社に1年間に支払う予定額「クレジット債務」を引いた金額が「支払可能見込額」となります。割賦販売法では、クレジットカードの限度額は、支払可能見込額の90%を超えてはならないとしています。

限度額≦支払可能見込額×90%

限度額は支払可能見込額の90%を超えなければいいので、最終的には「個人情報の調査」の結果を考慮して金額を設定します。こうしたことから、利用者によって限度額に違いが出てくるのです。

ただ例外として、限度額30万円までのカードについては、支払いの遅滞がなく、クレジット債務が自社50万円、他社を含めて100万円までであれば、支払可能見込額の調査は不要となり、簡単な審査のみで発行できるとしています。